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アニメーターに必要な画力とは?画力をアップさせる方法を解説

アニメーターの仕事は、静止画を主に扱うイラストレーターとは違い、連続した動きを表現できる技術が必要です。キャラクターや物体の動きを自然に、かつ魅力的に描き出すスキルが求められます。

また、アニメ制作では膨大な数の原画を描く必要があるため、質の高い絵を効率的に描けるスピード感も重要です。

この記事では、アニメーターになるための必要な画力をご紹介します。また、画力をアップさせるための方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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アニメーターとは

アニメーターは、アニメーション制作の中核を担う職業で、「動く絵」を生み出すプロフェッショナルです。アニメ業界において、アニメーターは主に原画家と動画家の2つの役割に分類されます。

原画家は動きの起点と終点を描き出し、シーンの基礎となる絵を担当します。一方、動画家は原画家が描いた動きの間を埋めていく、いわゆる「中割り」と呼ばれる作業をおこない、滑らかな動きを作り出すのが仕事です。

これらのアニメーターたちが、一枚一枚丁寧に絵を描き重ねることで、私たちが日頃目にするアニメが完成します。アニメーターは、まさにパラパラ漫画のように連続した絵を描き続けることで、キャラクターや物体に命を吹き込んでいく職業なのです。

アニメーターに必要な画力とは?

アニメーター画力

アニメーターにとって必要な画力は、主に3つ挙げられます。ここではそれぞれの特徴を詳しく解説します。

  • デッサン力
  • 空間把握力
  • 画面構成力

デッサン力

アニメーターにとってのデッサン力とは、写実的な描写を超えた表現力を意味します。

  • 構成を分析して理解
  • 表現する技術
  • 実際に立体的に描く

まず、対象物を正確に観察し、その本質的な構造や特徴を理解します。

次に、把握した内容を紙面上にきちんと表現できる技術が必要です。これは長年の訓練と経験によって磨かれていきます。

さらに、頭の中で思い描いたイメージを具現化できる創造力も、アニメーターに必要な要素です。

空間把握力

空間把握能力は、私たちの周囲の三次元世界を正確に認識し、理解するための認知能力です。物体の位置や方向を把握するだけでなく、全体的な構造を理解しなくてはなりません。

消失点の配置や、視点の高さを意識した描写が必要です。例えば、消失点を活用することで遠近感を生み出し、建物や道路などに奥行きを与えられます。また、目線の高さを意識すれば、キャラクターや物体の位置関係をより自然に表現できるでしょう。

アニメーターにとって、この能力は作品の奥行きや立体感を表現するうえ上でとても大切です。

画面構成力

アニメーターにとって画面構成力は、絵の配置以上に重要な意味を持つスキルです。視聴者の目線に立って感情を効果的に導く力で、ストーリーテリング(物語を使って表現すること)の大切な要素となります。

画面の中での対象物の配置は、シーンの緊張感や雰囲気、キャラクター間の関係性、そして物語の展開を伝えるために計算されます。

例えば、キャラクターの位置関係や背景との調和、空間の使い方によって、視聴者の感情や注目点を自然にコントロールすることが可能です。

画面構成力は、視聴者が無意識のうちに物語に引き込まれ、制作側の狙い通りの感情に導くアニメーション表現の核となります。

アニメーターになるために画力をアップさせる方法

アニメーターになるには、まずスキルアップを目指す必要があります。ここでは自分でもできる練習方法をご紹介します。

  • 絵や写真を模写する
  • デッサンやクロッキーをする
  • レイアウトを練習する
  • 幅広い分野のイラストを経験する
  • イラストの専門学校に通う

絵や写真を模写する

アニメーターとしての技術を磨くうえで、模写は基礎的な練習方法です。日々の仕事ではさまざまなキャラクターやシーンを描く必要があるため、あらゆる対象を描けるようになることが求められます。

そのためには写真や絵の模写を描き続け、さまざまな題材に取り組むのがおすすめです。最初は完璧な再現を目指すのではなく、まずは描くという行為自体に慣れることから始めてください。

線の引き方や形の捉え方など、基本的な技術の習得に焦点を当てましょう。描くことに慣れてきたら、今度は細部まで正確に再現することを意識し、より高度な模写に挑戦していきます。

無理なく段階的に模写の練習を重ねることで、確実にスキルを向上させられます。

デッサンやクロッキーをする

デッサンとクロッキーは、アニメーターとしての基礎力を身につけるのに必要です。

まずデッサンでは対象物をじっくりと観察し、質感、陰影、形状を正確に描写することに重点を置きましょう。徐々に物体の立体感や材質感を紙面上に表現する技術が磨かれていきます。

一方、クロッキーは素早いスケッチで、対象物の本質的な特徴や動きを瞬時にとらえる能力を養います。

特に人間や動物のポーズ、動作の特徴を短時間で把握し表現する練習として効果的です。

レイアウトを練習する

レイアウトは画面全体の視覚的な構成を決定づけるのに大切な要素です。キャラクターの配置やポーズ、背景の設定、カメラアングルなど、シーンのすべての視覚的要素を含む設計図のような役割を担います。

さらに効果的なレイアウトにするには、キャラクターと背景を配置するだけでなく、物語の展開やシーンの感情を最大限に引き出すための工夫が必要です。

例えば、キャラクターの立ち位置や向き、背景との関係性、画面の余白の使い方などを通じて、視聴者の注目点を自然に誘導することで、ストーリーの理解を深める手助けとなります。

幅広い分野のイラストを経験する

アニメーターとして成長するためには、快適な環境に留まることなく、苦手な分野や未経験の題材に積極的に挑戦することが必要です。

例えば、メカニカルな描写が苦手な方は機械類を、人物描写が苦手な方は人体デッサンを、というように自分の弱点と向き合い、それを克服するようにしましょう。こうした挑戦を重ねることで表現の幅が広がり、柔軟な対応力を身につけられます。

イラストの専門学校に通う

専門学校への進学は費用がかかりますが、アニメーション業界で活躍するためには価値のある投資となります。

特に業界大手と連携している専門学校では、最近のニーズに合わせた実践的なカリキュラムや、実際の仕事に直結する技術を学べるからです。

また、業界とのつながりは就職活動するにあたって有利となり、夢への具体的な道筋を見出せるでしょう。

独学で創造性を生み出すのは難しいため、スキルを高められるイラストの専門学校に通うことをおすすめします。

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