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2018.5.15

『モンスターハンター:ワールド』のプログラマーに聞く。着実に夢へ近づく秘訣とは。

  • ウィシットカード ウィラーシニー

    ゲーム4年制学科/2015年卒業

ウィシットカードさんがゲーム業界を志したきっかけは、子どもの頃よく遊んだビデオゲーム。元々ものづくりが好きで、ゲームの世界を形にしていくプログラマーに憧れていったそう。出身地であるタイのモンクット王工科大学トンブリー校を卒業したが、やはりゲームプログラマーの夢があきらめきれず、HAL東京へ再進学した。 在学中の1番の思い出は日々取り組んでいた課題だという。どんな課題でも120%に仕上げ、求められたものを超えることをルールにしていた。「無理だと思ったときもありましたが、頑張って乗り越えた瞬間の気持ちが最高でした。」 HALでは就職作品プレゼンテーションをはじめ、進級制作展や卒業制作展など、作品を発表する機会も多くあった。「業界のプロの方々から一般ユーザまで、自分の制作した作品に対して様々な人から直接コメントをもらえたことが成長につながりました。今までいただいた言葉を心に刻んで仕事をしています。」

現在、ウィシットカードさんは株式会社カプコンにおいて、アプリケーションプログラマーとしてゲーム開発に携わっている。最近では、大人気シリーズの最新作『モンスターハンター:ワールド』の制作に参加。ギルドカードやモンスター図鑑などUI(ユーザーインターフェース)周りを担当した。ウィシットカードさんの仕事は、アーティストが作成したリソースを用いて、企画に沿って実装を進めシステムを構築していくこと。しかし、ただ言われた通りにつくるだけではなく、実際に実装したときに発見した不備に対して、プランナーと相談して解決策を講じていくことも重要な仕事だ。

日本の大手ゲーム会社の1つであるカプコンで、“即戦力”として活躍しているウィシットカードさんだが、入社する前は自身が外国人であるため仕事に対して不安があったという。しかし、いざ入社してみると、同僚の日本人と同等にバリバリ働き、楽しんで仕事をしている自分がいた。 「世界中の人々に遊んでもらうゲームをつくることが私の夢です。」そう語るウィシットカードさんは、すでに夢への道を着実に歩み始めている。「出来る限り色々な事に挑戦した方がいいです。失敗してもそれ以上に経験が得られるので損はしません。」この前向きな姿勢が、彼女が夢に近づいていける秘訣に違いない。

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ウィシットカード ウィラーシニー

ゲーム4年制学科/2015年卒業

2015年にHALを卒業後、同年4月に株式会社カプコンに入社。2018年5月現在、アプリケーションプログラマーとして活躍中。2018年1月に発売された『モンスターハンター:ワールド』では、主にUI(ユーザーインターフェース)周りの制作を担当した。

株式会社カプコン

日本屈指のゲームソフトメーカー。『ストリートファイターII』、『バイオハザード』、『モンスターハンター』など、キャラクターやストーリー、世界観、音楽に至るまで、その高いクオリティは世界中で評価されている。