IT/WEB/AI
2021.1.19
リモートワーク定着後の働き方を見据え AWSの導入をコンサルティング
臼田 佳祐
クラスメソッド株式会社 ソリューションアーキテクト
高度情報セキュリティ学科(現:高度情報学科 高度情報処理コース)/2013年卒業
クラウド技術に衝撃を受け転職を決意
─HALを卒業後、一度はネットワークセキュリティを扱う企業に就職した臼田さん。主に無線LANに関する業務を行っていたが、ちょうどその頃、IT業界に訪れたのがクラウド化の波だった。 それまで大勢のエンジニアが長い期間をかけて行っていた作業が、クラウドならあっという間にできてしまう。業界を大きく変革したクラウド技術に衝撃を覚え、エンジニアとしてワクワクしました。それでもっと深くクラウドに関わっていきたいと、AWSの『プレミアコンサルティングパートナー』であるクラスメソッドへの転職を決意したんです。AWS自体はインフラであり、サーバやデータベース、アプリケーションなどITに関する様々な技術に関係します。私の専門であるセキュリティ技術も、AWSのなかで活かせたらと考えました。現在はソリューションアーキテクトとして、AWSを中心としたコンサルティングや、セキュリティのプロとしての技術支援を行っています。お客様からプロフェッショナルとして頼っていただけることが、私の喜びであり、やりがいです。
AWSのニーズはコロナ禍でさらに加速する
─クラウドへの移行はここ数年、IT業界のトレンドになっているが、それをさらに後押ししたのが、新型コロナウイルスの拡大である。半ば強制的にテレワークが一般化し、多くの企業が体制づくりに追われた。そのなかで臼田さんのもとにはクラウドを活用したいという要望も多く寄せられているという。 テレワークへの移行に伴い、VDI(仮想デスクトップ)環境を整備したいという声が増えました。VDIは手元の端末からネットワークを介してサーバに接続し、仮想デスクトップを操作する技術です。AWSにもAmazon WorkSpacesというVDIサービスがあります。私たちはコロナが社会問題になった直後からVDIに力を入れ、技術支援を行ってきました。これまでにもクラウドはDX(デジタルトランスフォーメーション)に不可欠な技術として注目されてきましたが、今後はコロナ禍でさらに活用が加速していくはずです。その状況下で、私もAWSのプロとして求められることが増えてきました。皆様の期待に応えるためにも、さらに技術を磨いていく必要があると感じています。
AWS(アマゾンウェブサービス)
Amazon.comが提供するクラウドコンピューティングサービスで、世界でも最大手のクラウドサービスの一つ。クラスメソッドはそのAWSの最高グレードのパートナー企業『プレミアコンサルティングパートナー』に選ばれており、技術力が高く評価されている。AWSコミュニティでは「皆で情報交換して技術の向上を目指す」という文化があり、他社であってもノウハウを隠すことなく共有。臼田さんはクラスメソッドの技術ブログやイベント、セミナーへの登壇などを通し、積極的に情報発信を行っている。 ※卒業生会報誌「HALLO」74号(2021年1月発刊)掲載記事
中学卒業後、自衛官だった父親の影響もあり、自衛官育成のための少年工科学校に入学。主に機械整備の技術を学んでいたが、次第にITの分野に夢中になり、初級システムアドミニストレータやソフトウェア開発技術者試験など数々の資格を取得する。もっとITに深く関わる仕事がしたいという思いから自衛隊を退職。技術を学び直すためにHALに入学した。在学中はHEWでの受賞経験を持つほか、和歌山で開催されたセキュリティイベント『白浜シンポジウム』にて危機管理コンテストで好成績を収めるなど活躍した。
クラスメソッド株式会社
AWS、AI、IoT 、モバイル、データ活用を得意とするテックカンパニー。クラウド(AWS)に関するコンサルティング、設計、構築、運用やアプリケーション開発、データ分析環境構築支援などを行っている。