GAME
2022.11.30
20年以上 「面白くて変なこと」を考え続けてきた
花岡
代表取締役/変なプロデューサー
2004年3月卒業
山根 シボル
代表取締役/アイデアマン
2004年3月卒業
河本 裕介
取締役/プログラマー
2004年3月卒業
HAL在学中から枠をはみ出す作品づくりに熱中
面白いものをつくるためにチーム全員がプランナーでありたい
山根
法人化によって信頼性が高まり、大きなプロジェクトに携わる機会が増えました。自分たちが仕掛けたものが影響する範囲が広がってきた感じがします。
花岡
大きなプロジェクトの例として、南海電鉄が運営していた「みさき公園の閉園キャンペーン」があります。
山根
僕は地元出身なのですごく思い入れがあるプロジェクトでした。コンセプトから、ポスターなどの掲示物、イベントまで全部任せていただき、すべての人に感謝を伝えるキャンペーンを目指しました。みさき公園のファンの方々に思いがしっかり伝わり、写真を撮って拡散してくれるなどのリアクションをもらえ、とてもいい仕事ができたと思います。
花岡
面白い作品を出し続けるために心がけているのは、今の世の中にない表現を追求することです。
山根
メンバー全員がプランナーでありたいですね。デザイナーやコピーライターといったいわゆるクリエイティブ職だけではなく、プログラマーなど全ての人が思考を止めずに、面白いことを考えられるチームが理想です。
河本
僕が手掛けた例ですと、食に関するプロデュース事業をしている株式会社 TOROMI PRODUCEさんのコーポレートサイトがあります。物理エンジンを用いて、旨味の象徴である「とろみ」が画面上にかかる演出を仕掛けました。プログラミングの面から、面白い企画を実現することを意識しています。
花岡
法人化する前も含めると20年以上にわたり人間を続けていますが、ずっと継続しようという意識はなく、楽しくて普通にやっていたら20年経っていました。放課後にみんなで遊んでいた延長線上という感じです。これからもどんどん面白くて変なことをしていくつもりで、現在は、万博会場外から関西を盛り上げる仕組みをつくるチーム「demo!expo」を立ち上げて、2025年の大阪・関西万博に向けた活動もしています。万博を勝手に楽しみたい人たちの交流の場である「EXPO酒場」「勝手にパビリオン」など、たくさんの企画を実現していきたいです。
ゲーム好きだったことから企画職を目指し、HALに入学。在学中に知り合った山根さんらとチーム「人間」を結成。 一風変わった作品を次々と制作しWEB上で発表する。2010年に山根さんと株式会社人間を設立し、代表取締役に就任。プロデューサーとして、これまでにない尖ったプロジェクトを数多く進めてきた。
高校時代は美術部に所属。デザイナーを志し、HALに入学。 花岡さんらとチーム「人間」を結成した。就職面接で花岡さんと漫才を披露し、同じ会社に入社。働きながら活動を続ける。 2010年に花岡さんと株式会社人間を設立し、代表取締役に。クリエイティブディレクターとして、常識を覆す企画を生み出し続けている。
ゲームのプログラマーを目指し、HALへ。卒業後は、独立系のソフトウェアハウスなどでエンジニアとして勤務。2006年にチーム人間に加入し、2012年に株式会社人間に入社して取締役に就任した。 HTMLコーディングやサーバサイド構築、3Dプログラミングなどシステム周り全般を担当。エッジの利いた企画を、高い技術力で形にしている。
株式会社人間
HAL在学中の2000年に花岡さんと山根さんがチーム「人間」を結成。「面白くて変なことを考えている」をテーマに掲げ、WEB上に作品を発表。卒業後も仕事のかたわら活動を続け、2006年に河本さんが加入した。 2010年に花岡さんと山根さんが「株式会社人間」を設立し、2012年10月に河本さんが入社。明和電機をはじめとする様々な人や大手企業とのコラボ、2025年の大阪・関西万博を盛り上げる活動など幅広く展開。毎年恒例の変わった年賀状は、SNSで話題に。
代表作
みさき公園の卒園式
みさき公園は、遊園地や動物園を備えたレジャー施設。2020年3月31日で南海電鉄の運営が終了するのに伴い、人間が最後の広告を担当した。 「みさき公園の卒園式」を全体のコンセプトとし、交通広告・WEBサイト・SNS連動企画・現地のディスプレイなどを制作。交通広告として関わった全ての人への感謝を伝える卒園証書をつくり、南海沿線の主要駅に掲出するなどの企画を実施した。長年愛されてきたみさき公園らしい心温まる「卒園式」に、大きな反響が寄せられた。
花岡
人間を一言であらわすと、面白くて変なことを考えている広告会社です。WEBサイト・キャンペーン・イベントの制作など幅広い活動をしています。働き方改革が世の中で叫ばれている中、反面教師として制作した、実話ベースのブラック企業体験イベント「THE BLACK HOLIDAY」のような、常識と社会を覆す作品を真剣につくっています。
山根
そもそもの始まりは、HAL在学中の18歳の頃に僕と花岡が出会い、チーム人間を結成したことです。たくさんの人に笑いを届けたいという思いから、WEB上でシュールなネタをアップする活動をスタートし、社会人になっても土日で作品を制作。10年ほど続けていました。週末だけの活動で費用も持ち出しだったため、できることが限られていたので、もっと作品づくりに時間とお金を使いたいと思い、2010年に法人化しました。
河本
僕は花岡と同じ学科で、卒業後は独立系のソフトウェアハウスなどでエンジニアをしていました。2006年にチーム人間に加入し、2012年に入社しました。在学中は、課題をただこなすのではなくて、要件を満たしつつもどれだけふざけられるのかに力を入れていました。C言語のプログラムをつくる課題なのにそれにおさまらず、ゲームをつくったこともありましたね。
花岡
相手が想定する答えを超えて裏切るようなことをしていたのは、3人共通ですね。言われたことをそのままやる感じではなかったです。
山根
僕は、会社員時代にコンテストにたくさん応募していた時期も、他の人がやらないことをして、インパクトを与える戦略で勝負していました。おかげで企画力が非常に鍛えられたと思っています。
花岡
今の作品づくりでもクライアントワークでも、そのあたりは変わりません。他にはない企画を立てられるのがこの会社の強みで、クライアントから依頼をいただける理由だと思います。広告業界はユニークなことが許されるので、遊びが上手く仕事に結びついていますね。