学生作品
2021.3.31
この作品は、2020年度 就職作品プレゼンテーション出展作品です。
CG映像
石尾 友樹/CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース
Maya、Photoshop、ZBrush、Substance Painter、Mari、After Effects
①感情を引き出すデザイン/MONOLITH 2年次の進級制作展時に制作したキャラクターです。想像力を刺激すること、いくつもの画作りの要素を盛り込んでいくことを意識して制作しています。例えばシンプル&コントラストというテクニックを取り入れると焦点のコントロールやテーマを強調するのに有効でした。これはスーツのシンプルな造形と複雑な機械パーツとの対比、頬や鼻、おでこの平面とそれ以外の曲面とを使い分けてスタイライズさを強調するのに使っています。描きたいものがあればその対比構造を描くことが作品を作る上でもキャラクターモデリングする上でも重要になります。 また髪型から足元まで丸みを基調としたシルエットで表現することにより優しさと強さを兼ね備えた女性というキャラクター性を強調して表現しました。映像の背景は青と白を想定していましたので、キャラクターを目立たせ、補色による対比効果を出すためにキャラクターには赤色をキーカラーとして設定しています。
②リアリティ/ArmoredLizard 実写合成作品なので一貫して写実的で実在感を高めるための工夫を盛り込んでいきました。造形面で説得力を出すには生き物の特徴の分析が欠かせません。特徴には必ず理由があり、そこを抑えれば説得力あるモデルに繋がるというわけです。今回の生き物の特徴としては以下のようになりました。 ・アルマジロのように丸くなるので肘と膝の裏関節部や腹は曲げやすいように小さいうろこに守られている。 ・手足や尻尾、胴体のパーツ同士の接続箇所は曲がるように皴の入った皮膚が露出している。 こういった特徴の分析を、生き物のCGをつくるたびに考え続けることで、今後架空の生き物を制作する際の資産になっていくと思います。
HALの一番の強みは知識と経験を培う場としてチームでの経験を与えてくれるところです。チーム映像制作の監督を務めるために学校の図書館にある本から様々な知識を得ました。シナリオ、画作り、マネジメント、グラフィックデザイン等、それぞれ異なるセクションからでも、学んだ知識をキャラクターに応用していくことで柔軟に問題解決へアプローチできるようになりました。 ※学科名・学年は作品制作当時。
就職作品プレゼンテーションは、希望業界への就職をめざす卒業前年度の学生(4年制3年次、2年制1年次)のために、ゲーム・CG・映像・アニメ・デザイン・ミュージック・IT・WEBなどの各業界で人気上位の企業から、採用・開発・制作担当者を招き、学生が自ら作品をプレゼンテーションできる専門学校HAL独自のカリキュラムです。就職希望企業と直接話を聞けるチャンスのため、希望者は東京・大阪・名古屋の3地区どこでも参加ができます。(一定の条件あり)