授業
2019.6.4
『マクロスシリーズ』『アクエリオンシリーズ』などで知られるアニメーション監督・河森正治氏をお招きし、特別講義を開催しました。アニメーションに初めて「歌と変形」を取り入れるなど、河森氏といえば、その独創的なアイディアでアニメ界に革命を起こしたことで知られ、CGやアニメーションを学ぶ学生にとってまさに憧れの人物。HALの2008年度TVCMにも採用された『アーマード・コア』のメカデザインを手がけていて、HALとゆかりのある方でもあります。 講義の前半は、河森氏が手がけてきた作品の資料を見ながら、これまでのご経歴を説明していただきました。大好きなアニメ作品の生みの親から直接話を聞けるということで、学生たちは目を輝かせて前のめりになっている様子。自作の剣と盾で『ガンダムシリーズ』にルーツがあることを解説するなど、ユーモアを交えながら講義が進みました。
後半は作品づくりにおける発想と表現方法について。誰でも思いつくようなところから1歩踏み出し、オリジナルのアイディアを生み出すには、視点を変えてものを見ることや、一見異なるもの同士で共通点やパターンを見つけることなどが大事だそう。 たとえば、『マクロスシリーズ』に登場する戦闘機「ガウォーク」の形状は、スキーを滑る姿勢から着想されたそうで、ものの見方や考え方を少し変えることで発想が生まれることを説明いただきました。
日本を代表するクリエイターでありながら、作品の製作過程について惜しみなくお話しいただき、学生の質問にも親身に答えていただくなど、講義を通して河森氏の気さくな人柄を感じました。 本日受講した学生の中から、アニメや映像の世界を変えるようなクリエイターが生まれることを期待しています!